11.22.16:14
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11.11.17:58
ぽっぷり
11.11
「はい、仔猫ちゃん。あーん」
……
「シャーリィ」
メアリは友人の他愛のないからかいに眉根を寄せる。
シャーリィは見舞いの珍しい菓子を友人と頬張っていた。
「また下品だとお小言を貰ってしまうわよ」
「いいのよ。今日はドナと貴女たちしかいないもの」
機関車椅子に掛けたシャーリィの笑顔にしぶしぶとメアリは顔を寄せる。
ドナが淹れた紅茶と菓子がテーブルに並べられ、病室は小さなサロンになっていた。
窓の外に広がる空は機関排煙に汚れた灰の色だけれど、少女達の周りにだけ花が咲いた様に思えた。
「ほら、ドナも。あーん」
「お嬢様」
友人の訪問に少しはしゃいでいる彼女を諫めようかとドナは逡巡したが、塞ぎ込んでいた彼女の姿を思い返し、少し屈んで甘い菓子に口を付けた。
あまい、あまい、チョコレイト
おわり
落ちとかはないよ。見たいと思っただけだよ。
あ、コミケうかりました。アクキー作るかもしれません。
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