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ひつまぶし


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count10...9...8...7...6..
規則的音声が聴覚に直接訴えかけてくる。
『もうそんな時間…』
私は覚醒する。
視界を支配するのは
『青』



ななしき



 雀の鳴き声で目が覚めた。
何時ものように一階に移動し、規則的に朝食の支度をする。
朝食は1日の基本である。
味噌汁、漬け物、白米、焼き魚。
コンロの火を止め、馴れてきた一人きりの食卓へ運ぶ。
高校の登校時間は一時間後、食べる時間は充分にある。
今日は鯵が素晴らしく上手く焼けた。
思わず口角が上がる。
焼き魚は奥深い。現在のエセ一人暮らしが始まってから幾度となく生焼け、焼きすぎ、皮だけ焦げる、等を経、現在の普通にたどり着くまで数多の魚が犠牲となった。
こうして思い返すと感慨深い。
美味い朝食(推定)に、合掌。
「いただきます」
 瞬間だった。
とすんと軽い音を立てて俺の眼の前に棒が突き刺さった。
まるでプリンに爪楊枝を刺すように、静かに、奇跡のような精密さを以て俺を回避したそれはテーブルと塩の利いた鯵の干物を美しさを感じるほど芸術的に穿っている。
「…」

 ぱらぱら、と天井からケイ素をたっぷり含んだ粉が落ちてくる。
「何だ。これは」
 思わずひとりごちてしまう。
テーブルと椅子を縫い止め、床に突き刺さっている。白い棒。
箸と味噌汁をテーブルに置き、触ってみる。
「っち」
暖かい。というより若干熱い位だ。
「……」
何だろうか。棒、としか言いようがないが。
太さは500mlペットボトル程度。
火傷しないよう指先でつついていると棒の側面に穴が開いて蒸気が噴き出した。
「わっ!!ああ!!」
飛び退こうにも椅子の背に当たり床に倒れ込むように転がり落ちる。
「っつー…なんだよこれ…」
赤く腫れあがった手をさすりながら棒から距離を取る。太さの均等な棒は少し離れてみても天井と床を綺麗につなぎ止めている。

「ひどいなな…これは…」
何メートル有るのだろう。外からみてみるべきか。
これだけ大きいと飛行機からの落下物だろうか。
上空を飛行機が飛んでいる所なんてあまり見掛けないのだが。
「修理費…保険…大丈夫だろうか」
『い』

幻聴だろうか
「…」
『…すまない』
「誰か、いるのか?」
『私は対艦戦用戦略武装杖、七式汎用モデル試作型』
「…は?」
声は、考えたくないことだが棒から発せられているように思えた。
「」






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